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灰色の記憶

日記 11/26-12/2

11/26(金)

上野に来た。3月にも来た記憶がある。


予定にはなかったけれど、東京都美術館、に行った、初めて。ゴッホ展をみた。


覚えている範囲で記すと、

・『砂地の木の根』
・『森のはずれ』
・『ニューネンの牧師館』
・『黄色い家(通り)』
・『糸杉に囲まれた果樹園』
・『サン=レミの療養院の庭』

が好みだった。風景画が好きなのかもしれない。


ゴッホ以外の画も展示されていて、

・『グリュシー村のはずれ』(ジャン=フランソワ・ミレー)
・『それは遠くからやってくる』(パウル・ヨセフ・コンスタンティン・ハブリエル)
・『2月、日の出、バザンクール』(カミーユピサロ)
・『黄昏』(アンリ・ヴァン・ド・ヴェルド)

が印象に残った。やっぱり風景が好きなのかもしれない。


ポストカードが売られていて、正直全部欲しかったけれど、厳選して3枚買った。図録も欲しかった…


上野公園を散策。紅葉していたところもあって、眺めていて愉しかった。


上野、好きになったかもしれない。また来たい。



11/27(土)

詩を書いた。5つ。



11/28(日)

カミュ関連の書籍を探している。



11/29(月)

ロ・デュカ『エロティシズムの歴史』(訳:出口裕弘 北宋社 1995.12)、藤本ひとみ『侯爵サド夫人』(文藝春秋 1998.3)、ナディン・ゴーディマ『ジャンプ 他十一篇』(訳:柳沢由実子 岩波文庫 2014.10)を買った。



11/30(火)

赤羽にいった。


友人に会った。2年ぶりくらいかな。




また会おうね。



12/1(水)

雨の音で起きた。



12/2(木)

創るために苦を求めるの、やめたいな。


やめられない気もするけどな。















美よ 死にいたるまでわたしを囲んでください
美よ わたしに憐みを与えてください
もし今日 死ぬとしたら
あなたの見えるところにしてください

​───エミリー・ディキンスン

日記 11/19-11-25

11/19(金)

嘘と綺麗事の違いを考えたことはありますか。


解り合えないから突き放すのではなく、遠ざけるのではなく、逃げるのではなく、交わることがなくても直視し、接近し、寄り添いたいと思うのです。


心の底から、そう思うのです。



11/20(土)

『バラーダ 口承物語詩』(訳:住谷春也 未知谷 2008.10)を読んだ。



11/21(月)

『ディキンスン詩集』(海外詩文庫 1993.6)を買った。



11/22(月)

田中慎弥を読んでいる。



11/23(火)

お前と別れるさだめだった。
まもなくお前の死ぬことが判っていた。
私は、去ってゆく夏であり、
お前は枯れてゆく森だった。

(ハインリヒ・ハイネ『逝く夏』)



11/24(水)

・『ラヴクラフト全集2』(訳:宇野利泰 創元推理文庫 1976.8)

・『ラヴクラフト全集3』(訳:大瀧啓裕 創元推理文庫 1984.3)

・『ラヴクラフト全集6』(訳:大瀧啓裕 創元推理文庫 1989.11)

アルベール・カミュ『幸福な死(改版)』(訳:高畠正明 新潮文庫 2004.10)

・『ヘミングウェイ全短編 勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪』(訳:高見浩 新潮文庫 1996.6)

筒井康隆『夢の検閲官・魚籃観音記』(新潮文庫 2018.4)

を買った。



11/25(木)

・『トルーマン・カポーティ初期短篇集 ここから世界が始まる』(訳:小川高義 新潮社 2019.2)

・シンシア・オジック『ショールの女』(訳:東江一紀 草思社 1994.3)

・アンジェラ・カーター『花火 九つの冒涜的な物語』(訳:榎本義子 アイシーメディックス 2010.8)

を借りた。


気になったものは片っ端から読みます。



読みます、全部。

日記 11/12-11-18

11/12(金)

満たされているのかもしれない。なにで満たされているのかはよくわからない。それは不純や不幸かもしれず、ともすれば、幻かもしれない。



11/13(土)

なぜ私は人間なのだろうという疑問には、なぜ私は人間以外ではないのだろうという悲嘆が込められている。その疑問は至って切実だが、健康な人間はそのような疑問を持たないらしい。



11/14(日)

外に出ていない。



11/15(月)

3年ぶりに中野に行った。


友人と会った。


中野ブロードウェイに行った。


・S.ワイントラウブ『ビアズリー伝』(中公文庫)

矢川澄子『「父の娘」たち 森茉莉アナイス・ニン』(平凡社ライブラリー)

アンリ・ド・レニエ『生きている過去』(岩波文庫)

・宇佐美斉『ランボー全詩集』(ちくま文庫)

ルイス・キャロル詩集(ちくま文庫)

を買った。他にも現代詩手帖(立原道造特集)、ユリイカのバックナンバー(1977年9月 宮沢賢治総特集)とかを買った。かなり良い買い物をした。これで2000円弱。


友人は来春から社会人らしい。年に1回でも会えると良いのだけど。


ありがとうね。また会おう。



11/16(火)

図書館に。国内文学を中心に見ていた。



11/17(水)

詩を7つ書いた。


トレヴェニアン『バスク、真夏の死』(訳:町田康子 角川文庫 1986.11)を買った。


出版年月まで書くことにした。二階堂奥歯を参考にした。



11/18(木)

田中英光を読んでいた。これがまた面白いんだな。


それにしても寒くなってきた。


……。



不意に、自分が去ったあとには荒野と空漠しか残らないように感じられた。他にはいかなる光景も、人の顔も、声も、匂いも、つまり、かつて自分が本当に生きていたことを証してくれそうなものはなにひとつ思い浮かばない。

(ブラニミル・シュチェパノビッチ『土に還る』田中一生 恒文社 1978.9)

日記 11/5-11/11

11/5(金)

ラヴクラフト全集1』(創元推理文庫)を買った。



11/6(土)

怖い



11/7(日)

公園にいった。何も咲いていなかった。



11/8(月)

病院に。



11/9(火)

自分の人生における最高の存在を守るためであれば、どのような悪をなしても構わない。それは正しいことではないかもしれないが、正しくなくて構わない。最高の価値は、道徳や倫理を超えるはずだと僕は思った。

(中村文則悪と仮面のルール』)



11/10(水)

図書館が閉まっていた。


ジョージ・ギッシング『ヘンリ・ライクロフトの私記』(岩波文庫)を買った。



11/11(木)

詩集が欲しかったんだけど、欲しいのがなかった。


嘘。パウル・ツェランの詩集が欲しかったんだけど、微妙に高かったからやめた。






ひとはほんとうに誰かを愛することはけっしてない。唯一愛するのはその誰かに関して作り上げる観念だけだ。愛しているのは、自分がでっちあげた概念であり、結局のところ、それは自分自身なのである。

(フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』)

日記 10/29-11/4

10/29(金)

syrup16gのCDを2枚買った。



10/30(土)

何もなし。



10/31(日)

雨。



11/1(月)

外に出ていない。



11/2(火)

コーマック・マッカーシーザ・ロード』(ハヤカワepi文庫)を買った。



11/3(水)

マルキ・ド・サド『ジェローム神父』を読んだ。


図書館にいった。ポール・オースター2冊目。



11/4(木)

中村文則を読んでいる。10冊目。

持っている本を適当に100冊紹介します

暇潰しにどうぞ。あ、挙げる順番は順位ではありません。それでは、レッツゴー


1. アナイス・ニンの日記(ちくま文庫


2. ぼくが死んだ日 / キャンデス・フレミング創元推理文庫


3. 文語訳新約聖書 詩篇付(岩波文庫


4. 歪み真珠/ 山尾悠子ちくま文庫


5. フーコー文学講義 大いなる異邦のもの(ちくま学芸文庫


6. 異常論文(ハヤカワ文庫JA


7. ストーカー / アルカジイ&ボリス・ストルガツキー(ハヤカワ文庫SF)


8. 月は無慈悲な夜の女王 / ロバート・A・ハインライン(ハヤカワ文庫SF)


9. 神を見た犬 / ブッツァーティ光文社古典新訳文庫


10. この闇と光 / 服部まゆみ(角川文庫)


11. ずっとお城で暮らしてる / シャーリィ・ジャクスン(創元推理文庫


12. 重力と恩寵 / シモーヌ・ヴェイユちくま学芸文庫


13. 白の闇 / ジョゼ・サラマーゴ河出文庫


14. O嬢の物語 / ポーリーヌ・レアージュ河出文庫


15. アルゴールの城にて / ジュリアン・グラック岩波文庫


16. 吸血鬼カーミラ / レ・ファニュ(創元推理文庫


17. 毛皮を着たヴィーナス / ザッヘル・マゾッホ河出文庫


18. 一万一千の鞭 / ギヨーム・アポリネール河出文庫


19. 天使の蝶 / プリーモ・レーヴィ光文社古典新訳文庫


20. 日々の泡 / ボリス・ヴィアン新潮文庫


21. 高慢と偏見 / ジェイン・オースティン(中公文庫)


22. 娼婦の部屋・不意の出来事 / 吉行淳之介新潮文庫


23. マダム・エドワルダ / ジョルジュ・バタイユ(角川文庫)


24. マタハリ / マッシモ・グリッランディ(中公文庫)


25. エロティシズム12幻想(講談社文庫)


26. 矢川澄子ベスト・エッセイ 妹たちへ(ちくま文庫


27. ちくま日本文学 004 尾崎翠筑摩書房


28. 続続・吉原幸子詩集(思潮社


29. ヴィクトリア / クヌート・ハムスン(岩波文庫


30. ノディエ幻想短篇集(岩波文庫


31. 椿姫 / デュマ・フィス(新潮文庫


32. 壊れやすいもの / ニール・ゲイマン(角川文庫)


33. 花物語(上・下) / 吉屋信子河出文庫


34. 夢・アフォリズム・詩(平凡社


35. [新編]不穏の書、断章 / フェルナンド・ペソア平凡社


36. 八本脚の蝶 / 二階堂奥歯河出文庫


37. 秘密の武器 / フリオ・コルタサル岩波文庫


38. ニューロマンサー / ウィリアム・ギブスン(ハヤカワ文庫SF)


39. 神曲(地獄篇・煉獄篇・天国篇)/ ダンテ・アリギエーリ(河出文庫


40. 善悪の彼岸 / フリードリヒ・ニーチェ光文社古典新訳文庫


41. 生誕の災厄 / エミール・シオラン紀伊國屋書店


42. 氷 / アンナ・カヴァンちくま文庫


43. アサイラム・ピース / アンナ・カヴァンちくま文庫


44. 谷間の百合 / オノレ・ド・バルザック新潮文庫


45. 西瓜糖の日々 / リチャード・ブローティガン河出文庫


46. 流浪の月 / 凪良ゆう(東京創元社


47. 恐るべき子供たち / ジャン・コクトー(角川文庫)


48. 夜鳥 / モーリス・ルヴェル創元推理文庫


49. 背徳者 / アンドレ・ジッド(新潮文庫


50. 去年の冬、きみと別れ / 中村文則幻冬舎


51. 夜の樹 / トルーマン・カポーティ新潮文庫


52. 湿地 / アーナルデュル・インドリダソン(創元推理文庫


53. トリフィド時代 / ジョン・ウィンダム(創元SF文庫)


54. 神さまの話 / ライナー・マリア・リルケ新潮文庫


55. ペーター・カーメンツィント / ヘルマン・ヘッセ光文社古典新訳文庫


56. フランケンシュタイン / メアリー・シェリー(新潮文庫


57. 嵐が丘 / エミリー・ブロンテ 訳:田中西二郎(新潮文庫


58. 新ジュスティーヌ / マルキ・ド・サド河出文庫


59. 精神分析入門(上・下) / ジークムント・フロイト新潮文庫


60. 訳詩集 月下の一群 / 堀口大學岩波文庫


61. ルゴーネス幻想短編集 アラバスターの壺/女王の瞳 / レオポルド・ルゴーネス(光文社古典新訳文庫


62. すばらしい新世界 / オルダス・ハクスリー(ハヤカワepi文庫)


63. 一九八四年 / ジョージ・オーウェル(ハヤカワepi文庫)


64. 侍女の物語 / マーガレット・アトウッド(ハヤカワepi文庫)


65. 悪童日記 / アゴタ・クリストフ(ハヤカワepi文庫)


66. ペスト / アルベール・カミュ光文社古典新訳文庫


67. 大江健三郎自選短篇(岩波文庫


68. 海に住む少女 / ジュール・シュペルヴィエル光文社古典新訳文庫


69. 地獄の季節 / アルチュール・ランボー岩波文庫


70. イマージュ 甘美なる映像 / ジャン・ド・ベール(河出文庫


71. 痴人の愛 / 谷崎潤一郎新潮文庫


72. 孤独な散歩者の夢想 / ジャン=ジャック・ルソー新潮文庫


73. 夕闇の川のざくろ / 江國香織(ポプラ文庫)


74. 憂鬱たち / 金原ひとみ(文春文庫)


75. 官能と少女 / 宮木あや子ハヤカワ文庫JA


76. 人形たちの白昼夢 / 千早茜集英社文庫


77. 変奏曲 / 姫野カオルコ(角川文庫)


78. 赤坂真理 / ヴァイブレータ講談社文庫)


79. ふがいない僕は空を見た / 窪美澄新潮文庫


80. 花伽藍 / 中山可穂新潮文庫


81. 自縄自縛の私 / 蛭田亜紗子(新潮文庫


82. 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから / 斜線堂有紀(メディアワークス文庫


83. 燃えるスカートの少女 / エイミー・ベンダー(角川文庫)


84. ソラリス / スタニスワフ・レム(ハヤカワ文庫SF)


85. 華氏451度 / レイ・ブラッドベリ(ハヤカワ文庫SF)


86. アンドロイドは電気羊の夢を見るか? / フィリップ・K・ディック(ハヤカワ文庫SF)


87. 高い城の男 / フィリップ・K・ディック(ハヤカワ文庫SF)


88. 11分間 / パウロ・コエーリョ(角川文庫)


89. ヘミングウェイ全短編3 蝶々と戦車 何を見ても何かを思いだす(新潮文庫


90. モモ / ミヒャエル・エンデ岩波少年文庫


91. センセイの鞄 / 川上弘美新潮文庫


92. この世の全部を敵に回して / 白石一文小学館文庫)


93. 完璧な病室 / 小川洋子(中公文庫)


94. 授乳 / 村田沙耶香講談社文庫)


95. 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない / 桜庭一樹(角川文庫)


96. 君の話 / 三秋縋(早川書房


97. 女生徒 / 太宰治新潮文庫


98. ザ・ロード / コーマック・マッカーシー(ハヤカワepi文庫)


99. 山頭火俳句集(岩波文庫


100. 立原道造詩集(岩波文庫




何かの参考になれば幸いです。ご覧いただきありがとうございました。

日記 10/22-10/28

10/22(金)

神には視力がなかった。

(アメリー・ノートン『チューブな形而上学』)


神は選択をしたことがなかったので、同時に拒絶もしたことがなかった。だから神は生きてはいなかったのである。

(アメリー・ノートン『チューブな形而上学』)



10/23(土)

息が目にみえる。肺が悴む。



10/24(日)

コクトーの詩集を読み返していた。すごくいいよ。



10/25(月)

詩が書けない。なにも浮かばんよ。



10/26(火)

時計が狂っていた。



10/27(水)

詩を4つ書いた。



10/28(木)

ラヴクラフト全集5』(創元推理文庫)を買った。


中村文則悪と仮面のルール
・スティーヴ・エリクソン『アムニジアスコープ』

を借りた。


もう10月も終わりか。