6/18(金)
斜線堂有紀『恋に至る病』(メディアワークス文庫)読了。
「でもね、淘汰かどうかはそもそも問題じゃないんだよ。人間は多様性で進化してきた生き物なんだ。そんな生物が理由をつけて淘汰される仕組みなんかそもそも作るべきじゃないんだから。誰が生きるべきで誰が死ぬべきかを選別すべきじゃない。誰かを選ぶくらいならいっそのこと人間なんか絶滅すればいいんだ」
(本文より抜粋)
ジョージ・オーウェル『一九八四年』(ハヤカワepi文庫)、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』(ハヤカワ文庫SF)を買った。両方とも気になっていたから買えてよかった。
6/19(土)
救うというのは、絶対善なのだろうか。
6/20(日)
最近は強烈な感情に襲われることがない。
6/21(月)
図書館にいった。気になっていた上田早夕里の小説を借りた。
高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』を買った。
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それは優しさだとか、優しさじゃないとか、私なら人に言えないです。悲しくなるから。
/
誰にも何も打ち明けずに死ぬことを思う。死んだ人を思う。死んだ後で私に何かできたのかななんて思うのは遅いよ。死んでるんだから。
弱さと強さって、同じじゃないのかな。
6/22(火)
二日つづけて外に出ても大丈夫な体力が欲しい…
6/23(水)
過ぎたことを悔やんでもしかたがない、と人は言う。失ったものを嘆いてもどうしようもない。忘れてしまえ、と。でもそれは、過ぎたことや失ったものに対して礼儀を欠いた態度であるように僕には思える。かつて優しく微笑みかけてくれた幸福の予感に、後ろ足で砂をかける行為のように思える。
(三秋縋『君の話』)
6/24(木)
幸福も不幸も心ありきだ。
人間にとっての、それらは。
心より大切なものはあるだろうか。
いまのところは、ないとしかいえない。
希望をいえば、あってほしくない。
言葉をわすれても、それが残れば。
それさえ残れば。
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読みたい本リスト
・少女の国(ステュディオ・パラボリカ)
/今井キラ
・うつくしい繭(講談社)
/櫻木みわ
・小説8050(新潮社)
/林真理子
・ほろびぬ姫(新潮社)
/井上荒野
・海(新潮社)
/小川洋子
・夢みる葦笛(光文社)
/上田早夕里
・彼らは世界にはなればなれに立っている(KADOKAWA)
/太田愛
・緋の河(新潮社)
/桜木紫乃
・しゃぼん玉(新潮社)
/乃南アサ
・夜のサーカス(早川書房)
/エリン・モーゲンスターン
・オリクスとクレイク(早川書房)
/マーガレット・アトウッド
・インディゴ(国書刊行会)
/クレメンス・J.ゼッツ
・海の鎖(国書刊行会)
/ガードナー・R・ドゾワ
・限りなき夏(国書刊行会)
/クリストファー・プリースト
・ヴィーナス・プラスX(国書刊行会)
/シオドア・スタージョン
・アジアの岸辺(国書刊行会)
/トマス・M.ディッシュ
・ドリフトグラス(国書刊行会)
/サミュエル・R.ディレイニー
・インディアナ、インディアナ(朝日新聞社)
/レアード・ハント
・ストーナー(作品社)
/ジョン・ウィリアムズ
・火を熾す(スイッチ・パブリッシング)
/ジャック・ロンドン
・冬の犬(新潮社)
/アリステア・マクラウド
・ネクロフィリア(国書刊行会)
/ガブリエル・ヴィットコップ
・薬を食う女たち(河出書房新社)
/五所純子
・チャパーエフと空虚(群像社)
/ヴィクトル・ペレーヴィン
・永遠のアダム(文遊社)
/ジュール・ヴェルヌ
・不思議の森のアリス(論創社)
/リチャード・マシスン
・ジュリアとバズーカ(文遊社)
/アンナ・カヴァン