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灰色の記憶

日記 8/20-8/26

8/20(金) その1

最愛の、という言葉に対する嫌悪感。



8/20(金) その2

自分の幸福の為に、他人を巻き込むなよ。



8/20(金) その3

自分の未来を、幸福を犠牲にしてまで救いたい人がいる。そんな人が何人いるだろう?



8/20(金) その4

好きだからこそ知りたいと思わない。



8/20(金) その5

好きだったものを嫌いになる瞬間と、嫌いだったものを好きになる瞬間、どちらが人生において本質的だろう?


私は前者だと思う。



8/21(土) その1

精神の支えを必要としていない人間にとっては、信用も信頼も意味を成さない。



8/21(土) その2

一緒に死のうも、一緒に生きようも、お前より先に死んでやるも、お前より長く生きてやるも、全部、愛でした。



8/22(日) その1

好意は最高の所有の形、所有は最低の好意の形なんだ。

(ジョゼ・サラマーゴ『見知らぬ島への扉』)



8/22(日) その2
​──経験してもいないことが死ぬほどなつかしくなるなんて。

(アレッサンドロ・バリッコ『絹』)



8/22(日) その3

ターハル・ベン=ジェッルーン『火によって』を読んだ。



8/23(月)

誰もがきみを貶しながらも見とれている

(きのこ帝国/ パラノイドパレード)



8/24(火)

凪良ゆう『流浪の月』(東京創元社)を買った。



8/25(水) その1

なにをもってしても過去を消すことはかないません。そこには改悛があり、償いがあり、赦しがあります。ただそれだけです。けれども、それだけでじゅうぶんなのです。

(テッド・チャン『商人と錬金術師の門』)



8/25(水) その2

苦痛を味わうのなら、その果てまで行かねばならない。苦痛をもはや信じることができなくなる瞬間まで。

(エミール・シオラン『生誕の災厄』)



8/26(木) その1

聖書、買うか。



8/26(木) その2

「ひとりの男が山道を歩いているとする。男はつまずき、断崖から墜落する。この事故が起きるために結びついた決定要因は、相当な数にのぼるにちがいない。にもかかわらず、墜落の原因がなにかと問われれば、誰もがこう応えるだろう。踏みはずしだ、と。墜落の直前に起きた、踏みはずしというこの出来事が、事故を引き起こす要因として、それ以外のものより必要の度が高かったから、というのではいささかもない。同程度に欠かせない要因は、ほかにいくらもあった。だが、とりわけこの踏みはずしは、著しい特徴を数多く備えている点で際立っている。踏みはずしこそ、いちばん最後に生起した出来事なのであり、世界全体の秩序のうち、最も安定度が低く、最も例外的なものだったからである」

(ミシェル・リオ『踏みはずし』)



8/26(木) その3

現実的なことが言えなくなっていく。夢見ることも億劫になっていく。虚しさが付き纏う。


失っていく過程を思っている。