ph1los0phy

灰色の記憶

日記 11/12-11-18

11/12(金)

満たされているのかもしれない。なにで満たされているのかはよくわからない。それは不純や不幸かもしれず、ともすれば、幻かもしれない。



11/13(土)

なぜ私は人間なのだろうという疑問には、なぜ私は人間以外ではないのだろうという悲嘆が込められている。その疑問は至って切実だが、健康な人間はそのような疑問を持たないらしい。



11/14(日)

外に出ていない。



11/15(月)

3年ぶりに中野に行った。


友人と会った。


中野ブロードウェイに行った。


・S.ワイントラウブ『ビアズリー伝』(中公文庫)

矢川澄子『「父の娘」たち 森茉莉アナイス・ニン』(平凡社ライブラリー)

アンリ・ド・レニエ『生きている過去』(岩波文庫)

・宇佐美斉『ランボー全詩集』(ちくま文庫)

ルイス・キャロル詩集(ちくま文庫)

を買った。他にも現代詩手帖(立原道造特集)、ユリイカのバックナンバー(1977年9月 宮沢賢治総特集)とかを買った。かなり良い買い物をした。これで2000円弱。


友人は来春から社会人らしい。年に1回でも会えると良いのだけど。


ありがとうね。また会おう。



11/16(火)

図書館に。国内文学を中心に見ていた。



11/17(水)

詩を7つ書いた。


トレヴェニアン『バスク、真夏の死』(訳:町田康子 角川文庫 1986.11)を買った。


出版年月まで書くことにした。二階堂奥歯を参考にした。



11/18(木)

田中英光を読んでいた。これがまた面白いんだな。


それにしても寒くなってきた。


……。



不意に、自分が去ったあとには荒野と空漠しか残らないように感じられた。他にはいかなる光景も、人の顔も、声も、匂いも、つまり、かつて自分が本当に生きていたことを証してくれそうなものはなにひとつ思い浮かばない。

(ブラニミル・シュチェパノビッチ『土に還る』田中一生 恒文社 1978.9)