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灰色の記憶

日記 2/19-2/25

2/19(土)


皆川博子『ゆめこ縮緬』(角川文庫 2019.9)を買った。皆川博子も絶版がたくさんあるから、復刊してほしい





2/19(土)


主体的な餓死は自殺の範疇に入るのだろうか?





2/19(土)


寛容なのではなく臆病なだけ、という不意に浮かんだ文章が取り付いて離れない





2/20(日)


マッコルラン『アリスの人生学校』が気になっているが、これもまた絶版





2/21(月)


追われる夢をみた





2/21(月)


「地獄を信じてるの、フスティナ?」
「ああ、天国もね」
「わたしは地獄しか信じないわ」そういって瞼を閉じた。

(フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』杉山 晃、増田 義郎 岩波文庫 1992.10)





2/21(月)


ホフマン『黄金の壺』(訳:神品芳夫 岩波文庫 1974.5)を買った





2/22(火)


言葉を額面通りに受け取ることができない





2/22(火)


トーマス・オーウェン『青い蛇 十六の不気味な物語』(訳:加藤尚宏 創元推理文庫 2007.5)を買った





2/23(水)


「愛に情熱なんかいらないわ、素直な気持ちが損なわれるだけよ。私は嘘をつく男しか許せない。愛の神秘なんて嘘だけだもの」

(カルロス・フエンテス『略奪』)





2/23(水)


・ヴォルフガング・ヒルデスハイマー『詐欺師の楽園』(訳:小島衛 白水Uブックス 2021.9)

ウラジーミル・ナボコフ『賜物』(訳:沼野充義、小西昌隆 新潮社 2019.7)

を借りた



フランツ・カフカ『変身』(訳:川島隆 角川文庫 2022.2)を買った





2/24(木)


苦しみによって損なわれないこと、というが、そもそも自分が損なわれない程度の打撃を苦しみと呼べるだろうか?





2/25(金)

よしあしの 文字をもしらぬひとはみな まことのこゝろなりけるを 善悪の字しりがほは おほそらごとのかたちなり

(善し悪しという文字も知らない人々はみんな、真実の心を持つのに対し、善悪という文字を知っているような顔つきの人々は、大きな嘘をついているのである)

───親鸞





2/25(金)


世界の本質は理不尽さだ。そして理不尽さの本質は無差別性だ


無差別に殺されるということ。その悲惨を正視すれば、私一個人の不遇や不幸など取るに足らないことだ。嘆くにも値しない、どうでもいいことだ