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灰色の記憶

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日記 8/20-8/26

8/20(土)・古井由吉『東京物語考』(講談社文芸文庫 2021.5)・イェジー・コシンスキ『ペインティッド・バード』(西成彦訳 松籟社 2011.8)・ヘルタ・ミュラー『呼び出し』(小黒康正、高村俊典訳 三修社 2022.6)を借りた。 ・立原正秋『春の鐘(上)』(新潮文庫 1…

日記 8/13-8/19

8/13(土)眠る、眠ることだ、眠りのほかは無用 目覚めもいらぬ、夢もいらぬ。 風と寄せて身に触れる何やらの かすかな記憶すら知らぬ。 まして、溢れる生がこの静まりの中へ 響き降りて来ようものなら いよいよ深く身を包みこみ いよいよ固く目を閉ざすまでだ…

日記 8/6-8/12

8/6(土)通い馴れた道であれば見馴れているのに不思議はないものを、一瞬、見馴れたという以上の、既視感に苦しむようだった。(古井由吉「道から逸れて」) 空間の自然らしさも、人が居たり立ったり動いていればこそ、その目に刻々と保たれているものらしい。(…

日記 7/30-8/5

7/30(土)現実の孤独においては、錯覚だけが信者に応えるのだが、信者でない者に応えるのは不可解なものなのである。(ジョルジュ・バタイユ『有罪者 無神学大全』江澤健一郎訳 河出文庫 p31) 宇宙を笑うことで私の生は解放されていた。(p33) 激しい笑いが生じ…