8/6(土)
通い馴れた道であれば見馴れているのに不思議はないものを、一瞬、見馴れたという以上の、既視感に苦しむようだった。
(古井由吉「道から逸れて」)
空間の自然らしさも、人が居たり立ったり動いていればこそ、その目に刻々と保たれているものらしい。
(古井由吉「魂の緒」)
闇はきわまれば白くなると思っている。
(古井由吉「老年」)
破局が身に迫る間際まで、不安は不安として、人は現実からやや浮きあがり、深刻な面持をしながら、むしろ恐怖をことさら招き寄せるような軽躁の中でうかうかと時を過す。危機感というものにはそういうところがあると思った。
(古井由吉「初めの頃」)
8/7(日)
・古井由吉『詩への小路 ドゥイノの悲歌』(講談社文芸文庫 2020.1)
・アンドレ・ブルトン『ナジャ』(巖谷國士訳 白水Uブックス 1989.5)
を借りた。
8/8(月)
『堀口大學詩集』(平田文也編 白凰社 1967.4)を買った。
8/9(火)
数年ぶりに花火を見た。
8/10(水)
夜風を浴びながらぼんやりしている。このまますべてが止まってしまえばいいのにな。永久に。
8/11(木)
通所9日目。
8/11(木)
アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』(青柳瑞穂訳 新潮文庫 1956.10)を買った。
8/12(金)
通所10日目。風が強い。
台風が来ているのか。
8/12(金)
書いた詩の数が1000に達した。
多分、死ぬまで書くのをやめないだろう。