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灰色の記憶

2023-01-01から1年間の記事一覧

日記 11/1-12/31(2023)

11/1(水) 通所186日目。 11/2(木) 裁かれて無慘の生を全󠄁うせよ それのみに希ひし延命のこと (水原紫苑『快樂』短歌研究社 p248) 11/2(木) E・M・フォースター『インドへの道』(瀬尾裕訳 筑摩書房 1985.8)を買った。 11/3(金) 通所187日目。 11/3(金) 断崖は…

日記 8/1-10/31

8/1(火) 通所146日目。 8/2(水) 通所147日目。 8/2(水) 金井美恵子『タマや』(河出文庫 1999.6)を買った。 8/3(木) 病院。 8/4(金) 通所148日目。 8/4(金) 神は目を閉じた。誰かに祈ることさえできたなら。 (ロン・カリー・ジュニア『神は死んだ』藤井光訳 …

日記 7/1-7/31

7/1(土) 久坂葉子『ドミノのお告げ』(勉誠出版 2003.2)を買った。 7/2(日) はじめて会う人と高円寺、それから中野に行った。 7/2(日) ・古井由吉『聖耳』(講談社 2000.9) ・古井由吉『仮往生伝試文』(河出書房新社 1989.9) ・ニーチェ『偶像の薄明』(秋山英…

日記 6/1-6/30

6/1(木) 私たちは人びとと親密になると、これは一生の結びつきになると考える、それが突然、一夜にしてその人びとが視界からも記憶からも消えてしまう、これは本当だ、と安楽椅子のうえで私は考えた。 (トーマス・ベルンハルト『樵る 激情』初見基訳 河出書…

日記 5/1-5/31

5/1(月) 僕は出発するというより逃亡しようとしていた。 (大江健三郎『叫び声』講談社文芸文庫 p186) 5/1(月) 病院にいった。すいていた。血を抜いた。 5/2(火) 通所103日目。 5/3(水) 通所104日目。 5/4(木) 葉擦れの音。鶯の鳴き声。 5/4(木) 『ヘミングウ…

日記 4/1-4/30

4/1(土) 大地が自分を待ちうけているとわかっていながら、空虚を選びとる人間は、充溢の拒否を表し、質量的なものに怖れをいだいていて、何秒か、物理的な空虚を横切ることによって〈永遠の空虚〉の道を渡ろうと願う。 (アントニオ・タブッキ『ベアト・アン…

日記 3/15-3/31

3/15(水) 通所86日目。 3/15(水) 緩やかな衰亡の途上にあることの悦び。あるいは、形態の記憶を徐々に忘れ去ってゆくことの悦び。 (四方田犬彦『摩滅の賦』筑摩書房 p6) 3/16(木) ・石沢麻依『貝に続く場所にて』(講談社 2021.7) ・諏訪哲史『岩塩の女王』(…

日記 3/8-3/14

3/8(水) 通所83日目。 3/9(木) マッコルランによれば、表現主義が関わるところでは必ず、社会的幻想も存在している。それはおそらく、この双子のような二つの傾向がいずれもその不健康なエネルギーをロマン主義の泉から汲んでいるからだろう。 (ピエール・マ…

日記 3/1-3/7

3/1(水) 通所80日目。 3/1(水) ガルシア・マルケスのことを考えていた。 3/2(木) 疲れている。気づいたら倒れている 3/3(金) 通所81日目。 3/3(金) 歓喜する人間は、氾濫する時間の水源に体ごと飛び込んでいく。 (パスカル・キニャール『いにしえの光』小川…

日記 1/1-2/28(2023)

1/1(日) ・遠藤周作『月光のドミナ』(新潮文庫 1972.3) ・吉行淳之介『闇の中の祝祭』(集英社文庫 1978.2) ・中村文則『惑いの森』(新潮文庫 2018.1) ・中村文則『迷宮』(新潮文庫 2015.4) を買った。 1/2(月) ・ミラン・クンデラ『冗談』(西永良成訳 岩波文…