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灰色の記憶

2021-01-01から1年間の記事一覧

日記 12/24-12-31(2021)

12/24(金) その1慣れることは罪だ。 12/24(金) その2ああ、つめたい、冷酷な、きびしい、恐ろしい死よ、おまえの祭壇をここに設け、おまえの意のままになるような恐ろしいものでそれを飾れ。ここはおまえの領土なのだから。しかし、愛され、尊敬され、名誉あ…

日記 12/17-12/23

12/17(金) その1回復した。 12/17(金) その2沈黙は今日では『利用価値なき』唯一の現象である。沈黙は、現代の効用価値の世界にすこしも適合するところがない。沈黙はただ存在しているだけである。それ以外の目的はなにも持っていないように思われる。だから…

日記 12/10-12/16

12/10(金)岩井志麻子『痴情小説』(新潮文庫 2006.6)を買った。 12/11(土)戦争ものが読みたい。 12/12(日) その1マーガレット・アトウッド『昏き目の暗殺者(下)』(訳:鴻巣友季子 ハヤカワepi文庫 2019.9)を買った。鴻巣友季子は正直好きではないんだけど… 12…

日記 12/3-12/9

12/3(金)図書館にいった。遠い方の。 アレイスター・クロウリーが気になっていたから、3冊借りた。 12/4(土)嫌なことがあった。 12/5(日)罪のない 傍観 そんなものはない(シェイマス・ヒーニー『カッサンドラー』) 12/6(月) その1新宿にいった。半年ぶりか。…

日記 11/26-12/2

11/26(金)上野に来た。3月にも来た記憶がある。 予定にはなかったけれど、東京都美術館、に行った、初めて。ゴッホ展をみた。 覚えている範囲で記すと、・『砂地の木の根』 ・『森のはずれ』 ・『ニューネンの牧師館』 ・『黄色い家(通り)』 ・『糸杉に囲ま…

日記 11/19-11-25

11/19(金)嘘と綺麗事の違いを考えたことはありますか。 解り合えないから突き放すのではなく、遠ざけるのではなく、逃げるのではなく、交わることがなくても直視し、接近し、寄り添いたいと思うのです。 心の底から、そう思うのです。 11/20(土)『バラーダ …

日記 11/12-11-18

11/12(金)満たされているのかもしれない。なにで満たされているのかはよくわからない。それは不純や不幸かもしれず、ともすれば、幻かもしれない。 11/13(土)なぜ私は人間なのだろうという疑問には、なぜ私は人間以外ではないのだろうという悲嘆が込められて…

日記 11/5-11/11

11/5(金)『ラヴクラフト全集1』(創元推理文庫)を買った。 11/6(土)怖い 11/7(日)公園にいった。何も咲いていなかった。 11/8(月)病院に。 11/9(火)自分の人生における最高の存在を守るためであれば、どのような悪をなしても構わない。それは正しいことではな…

日記 10/29-11/4

10/29(金)syrup16gのCDを2枚買った。 10/30(土)何もなし。 10/31(日)雨。 11/1(月)外に出ていない。 11/2(火)コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(ハヤカワepi文庫)を買った。 11/3(水)マルキ・ド・サド『ジェローム神父』を読んだ。 図書館にいった。ポ…

持っている本を適当に100冊紹介します

暇潰しにどうぞ。あ、挙げる順番は順位ではありません。それでは、レッツゴー 1. アナイス・ニンの日記(ちくま文庫) 2. ぼくが死んだ日 / キャンデス・フレミング(創元推理文庫) 3. 文語訳新約聖書 詩篇付(岩波文庫) 4. 歪み真珠/ 山尾悠子(ちくま文…

日記 10/22-10/28

10/22(金)神には視力がなかった。(アメリー・ノートン『チューブな形而上学』) 神は選択をしたことがなかったので、同時に拒絶もしたことがなかった。だから神は生きてはいなかったのである。(アメリー・ノートン『チューブな形而上学』) 10/23(土)息が目に…

日記 10/15-10/21

10/15(金)私はひとつの花を誹謗しよう。(立原道造『夏秋表』) 杉浦明平という名前が出てくる。岩波の立原道造詩集を編集した人物だ。 10/16(土)雨。 10/17(日)死にたい 10/18(月)久々の共作。嬉しい。 詩を書いていて、よかった 10/19(火)寒い。寒くて起きた…

日記 10/8-10-14

10/8(金)寂しさ、寂しさ、寂しさ、この寂しさを救ってくれるものはないか、美しい姿の唯一つでいいから、白い腕にこの身を巻いてくれるものはないか。(田山花袋『少女病』) 10/9(土)ミシェル・フーコー『フーコー文学講義​──大いなる異邦のもの』(ちくま学芸…

日記 10/1-10/7

10/1(金)カミュ『ペスト』(光文社古典新訳文庫)を買った。 10/2(土)摘みとった花と贈られた花 そのあいだに言いあらわせぬ虚しさ(ジュゼッペ・ウンガレッティ『永遠』) 10/3(日)遠野遥『改良』を読んだ。 10/4(月)「罪だけのために罪を愛する者には、動機な…

日記 9/24-9/30

9/24(金)ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル(一)』(新潮文庫)、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(角川文庫)、アンデルセン『絵のない絵本』(新潮文庫)、岩井俊二『ラストレター』(文春文庫)、壺井栄『二十四の瞳』(角川文庫)、沼田まほかる『猫鳴り…

日記 9/17-9/23

9/17(金)ポール・オースター『インヴィジブル』読了。午前2時をまわっていた。虫だか鳥だか、よくわからない鳴き声がした。溶けるように寝た。 朝早くから外へ。駅へ。アナイス・ニンの日記(ちくま文庫)を買った。アナイス・ニン、好きなんだよね。小説、読…

日記 9/10-9/16

9/10(金)ありがとうございます。まだ覚えていてくれて。 そして、生きていてよかったです。 9/11(土)またひとつ歳をとった。 久坂葉子が21で死んだから、久坂より歳上になってしまった。好きな人より長く生きると苦しいね。 9/12(日) その1ぼくは地獄に堕ち…

日記 9/3-9/9

9/3(金)借りたもの・モナリザの微笑(講談社文芸文庫) /オルダス・ハクスレー・ヘルタ・ミュラー短編集 澱み(三修社)・インヴィジブル(新潮社) /ポール・オースター・ステュディオ(水声社) /フィリップ・ソレルス・シカゴ育ち(白水Uブックス) /スチュアート・…

日記 8/27-9/2

8/27(金)願いというのは、叶ったと思っても、今いる現実のはるか彼方にあるのです。(アデライダ・ガルシア=モラレス『エル・スール』) 8/28(土)イタリア文学を調べていた。 8/29(日)ダンテ『新生』(河出文庫)、中村文則『R帝国』(中公文庫)、山尾悠子『歪み…

日記 8/20-8/26

8/20(金) その1最愛の、という言葉に対する嫌悪感。 8/20(金) その2自分の幸福の為に、他人を巻き込むなよ。 8/20(金) その3自分の未来を、幸福を犠牲にしてまで救いたい人がいる。そんな人が何人いるだろう? 8/20(金) その4好きだからこそ知りたいと思わな…

日記 8/13-8/19

8/13(金)ブッツァーティ『神を見た犬』(光文社古典新訳文庫)を買った。 8/14(土)死にたい 8/15(日)好きだよ 8/16(月)風に誘はれた木の葉が落ちて来る 夕暮を歩む人や子供が木の葉を踏んで行く 靴底の釘が木の葉を踏み破る、彼等の足の下で 彼等自ら知らずに…

日記 8/6-8/12

8/6(金)何年ぶりか分からないが、長瀞にいった。 8/7(土)「俺は、こんなにも素晴らしい世界に住んでいたのに」、「今の俺には、すべてを受け入れて生きることができるのに」といった後悔や嘆きが深ければ深いほど、世界はかえって、残酷なくらいに美しくなる…

日記 7/30-8/5

7/30(金)ただ、一切は過ぎていくと、太宰も言っていたから。 7/31(土)今月は誰にも会いませんでした。 8/1(日)皆川博子『影を買う店』を借りた。 8/2(月) その1夕風に撫でられながら読む原民喜が、いやに心に沁みる。 8/2(月) その2わたしの苦しみの、なくそ…

日記 7/23-7/29

7/23(金)レーヴィの詩がまた読みたい。 7/24(土)メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』(新潮文庫)を買った。 7/25(日)ランボー『地獄の季節』を読んでいた。 7/26(月)ニーチェの『善悪の彼岸』探してるけど、見つからないな。 ブッツァーティの短篇集…

日記 7/16-7/22

7/16(金)あなたは 幸せだったのだらうか幸せでも 不幸せでも なかったのだらうか何だったのだらう この日々 あなたの"一生"にとって答へは ない 白い天井 それだけ(吉原幸子『天井』) 7/17(土)暑い。 本屋を転々としていた。 7/18(日)誰にでも優しいことは悪…

日記 7/9-7/15

7/9(金)好きな詩人、高見順の詩を読んでいたら辛くなってしまった。詩集、買おうかな。 蹴らないでくれ 眠らせてほしい もうここで ただひたすら 眠らせてくれ(高見順『小石』) 死ぬことができず、積極的に生きることもできない。そういう人間は掃いて捨てる…

日記 7/2-7/8

7/2(金)裏切られた、というのは身勝手な言葉だと思う。互いが互いを認知していて、信じ合っているのならともかく、一方的に自分が信じているだけなのに、傷ついたとか、失望したとか、裏切られたなんて言葉を並べて、責任を他者に転嫁するのは、可笑しいと思…

日記 6/25-7/1

6/25(金)何の為に本を読んでいるのかわからない。別に理由なんていらないよ。 / 海の遠くに鳥が……、雨に椿の花が堕ちた。鳥籠に春が、春が鳥のいない鳥籠に。約束はみんな壊れたね。海には雲が、ね、雲には地球が、映つてゐるね。空には階段があるね。今日記…

日記 6/18-6/24

6/18(金)斜線堂有紀『恋に至る病』(メディアワークス文庫)読了。「でもね、淘汰かどうかはそもそも問題じゃないんだよ。人間は多様性で進化してきた生き物なんだ。そんな生物が理由をつけて淘汰される仕組みなんかそもそも作るべきじゃないんだから。誰が生…

日記 6/11-6/17

6/11(金)ダンテ『神曲 地獄篇』(河出文庫)を買った。 これで三部揃ったー!少しずつ読みます…。 6/12(土)ずっと家にいた。何にも身が入らなかった。 6/13(日)アゴタ・クリストフ『どちらでもいい』(早川書房)を読んだ。25の短篇で構成されている。「運命の輪…