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灰色の記憶

日記 3/12-3/18

3/12(金) 天気:くもり

自分が生きているという事も、死んだという事も、たったひとりの人にしか知られたくない。あるいは、誰にも知られたくない。


3/13(土) 天気:雨

記録帳を読み返していた。島本理生の言葉にだいぶ救われたんだな、と思った。そういえば、今年はまだ読んでないな。


3/14(日) 天気:晴れ

怖い。





怖い、怖い。


3/15(月) 天気:晴れ

矢川澄子ベストエッセイ 妹たちへ 」購入。

欲しい本が買えたので、きょうはよかった。


3/16(火) 天気:晴れ

幸福を感じている時は誰かの不幸を願うことなんてないのに、不幸を感じている時は誰かの幸福を願うことがある。違うな。耐えられる不幸にいる時は誰かの幸福を願うだけの余裕があるけど、耐えられないほどの不幸にいる時は誰でもいいから自分と同じ苦しみを味わって欲しいという気になるのだろう、それは余裕がないから。でも、叶う叶わないは置いといて、自分が幸福な時に誰かの幸福を願うのが最も理に適っているのかもしれない。不幸が連鎖するよりは増しだろう。いやどうだろう、難しいな。


3/17(水) 天気:晴れ

お前の思ひの鎖が
願はくば何時でも私の頸を巻いてゐるやうに。

(ルミ・ド・グウルモン『鎖』)


「ただまつすぐにお前の道を行け、
さうして暴風雨を嗤っておやり、
波と風との中で暴風雨にぶつかれ、
お前の死に向つてまつすぐに進め、
死の島が見える、
霞から遠く朝露にあふれた死の島は
空が姿を写し、
空がヴエルをはづすお月さまのやうに輝いてゐる。
やがて舟を岸へよせて
お前の星を草むらの中に摘め。」

(ポオル・フオル『舟』)


3/18(木) 天気:晴れ

外にでた。信号で待っていたら、前のほうに、手話で会話している二人組がいた。

倉橋由美子「大人のための怪奇掌編」購入。

図書館にいった。何も借りなかった。

三日月だった。

キケロは約束が無条件に守られなければならないという主張は退ける。①自分の側に極端な不利益が伴う時、②相手の側の不利益になる時、③約束が暴力や詐欺によって結ばれている時、④相手側に不誠実がある時には、約束は守らなくてよい。

(加藤尚武『現代倫理学入門』より)


実行しなければ
差はない

(エーリヒ・ケストナー『倫理』)















もはや何に耐えているのかも判然としませんが、どうにか、耐えています。


「まだ死なずにいてよかった、これがみられたから、もう悔いはない」と思うことが、私にとっての美なのかもしれません。そんな時が、来ればの話ですが。














来ると信じて、待ちましょう。