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灰色の記憶

日記 4/23-4/29

4/23(金) 天気:晴れ

日差しが心地いい。


特に不安も感じず、安穏とした一日だった。


安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。【太宰治 / 葉】


もう会えない人達の顔が折に触れてちらつくけど、殆ど全員、詩にし尽くしてしまった。


書くことは生きることで、生かすことだった。


あと、いくつ書けるかなあ。


もう、自分はとうに救われてるんだ。救われたという声に。


自分の為にしか書いてないなんて、真っ赤な嘘だったな。


生きてる限り、書こうと思うよ。それ以外に私にできることなんて、何もないからさ。


4/24(土) 天気:晴れ

髪を切った。


プリーモ・レーヴィ「天使の蝶」、ルゴーネス「アラバスターの壺」を買った。どちらも欲しい本だったから、買えてよかった。


関わっている人が死ぬのはもう見たくないんだけど、それでも私は、人と関わるのを辞められないんだろうな。筋金入りの馬鹿だから。


信じることは、自分を騙すことに似ている。


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何かを信じるということは、何も考えないということだ。

(村田沙耶香『変半身』)


人を傷つける行為は、自分の中にある堕落を他人に転嫁することである。だからこそ、まるでそうすれば救われるかのように、そういう行為に走りがちなのだ。​

───シモーヌ・ヴェイユ


4/25(日) 天気:くもり

斜線堂有紀「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」読了。すごくよかった。


3時25分、消灯。


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書いた詩が700に達した。


4/26(月) 天気:晴れ

図書館にいった。精神に関する本が読みたいなと思い、統合失調症と、境界性パーソナリティ障害についての本を一冊ずつ選んだ。それと、シモーヌ・ヴェイユの「重力と恩寵」も借りた。これは哲学書かな?ノートは好きではないから、ルーズリーフを使おうと思う。


18時にも関わらず、空は依然として青い。白い月が浮かんでいて、放哉を思いだした。


寂しさと苦しさは、独立していると思った。


4/27(火) 天気:晴れ

エイミー・ベンダー「燃えるスカートの少女」を買った。これも前から欲しかった本。


岩波の青背みたいな難しい本は続けて読めないから、箸休めに童話とか絵本とか読みたい。


日記とかエッセイ、私小説なんかも好きなんだ。読んでいて、その人の生を感じるから。


4/28(水) 天気:くもり

この頃、結構な頻度で金縛りに遭う。


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自分さえよければいい、という考えになれない。もしなったとしたら、誰とも関わらない方がいい。


記憶が日に日に抜け落ちていく。それが辛い。


4/29(木) 天気:雨

全否定も、全肯定も、哀しいことのように思う。哀しいことだらけだ。


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辻村深月のエッセイ、鷺沢萠皆川博子遠藤周作中島らも中村文則カポーティの小説を買った。


気になっていたトーマス・ベルンハルトの小説を借りた。ベルンハルト・シュリンクと混同する。前者はオーストリア、後者はドイツ出身。


去年の4月あたりから本を読み始めて、1年経って、100冊くらい読んだかな。全然だ。


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中也の誕生日だった。いつか、墓にいきたい。


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もう、4月も終る。来年の4月まで、生きてんのかな。

















失いつづけるのに、慣れたくないな。