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灰色の記憶

日記 4/23-4/29

4/23(金) 天気:晴れ日差しが心地いい。 特に不安も感じず、安穏とした一日だった。 安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。【太宰治 / 葉】 もう会えない人達の顔が折に触れてちらつ…

日記 4/16-4/22

4/16(金) 天気:晴れ新越谷に来た。駅ビルの本屋で時間を潰した。 南越谷に隣接していて、そこには二年前に来た。その時会った人とはもう繋がっていない。 電車で一人、あてのない旅がしたい。 繰り返す事が怖い。でも、時には繰り返さなければいけない。み…

日記 4/9-4/15

4/9(金) 天気:晴れ悪は無くならない。何故なら、誰もが同じ正義をもつわけではないから。悪というのは往々にして、認識の齟齬から生まれるから。 長らく共にしてきた認識というのは、もはや身体の一部みたいなものだ。当人にとってはそれが常識となる。矯正…

日記 4/2-4/8

4/2(金) 天気:晴れ有明という街に来た。やけに広かった。一人で不安を解消する方法というのは実際にあるのだろうか。前進だけが称賛され、停滞や後退には冷めた視線を向けられる。そもそも前進とか後退とか、そういう概念自体が気に食わない。人間というだ…

日記 3/26-4/1

3/26(金) 天気:晴れ上野公園にいった。上野公園は3年ぶりだった。白妙という桜が気に入った。ユリカモメという白い鳥がいた。鳴き声が面白かった。自然や動物に興味なんてなかったのに、精神を病んでから興味が出てきた。どうしてだろう、人間とその周辺に…

日記 3/19-3/25

3/19(金) 天気:晴れピラネージという画家を知ったのだけど、画が本当に恰好いい。画集が欲しい。午後は外にでた。本屋と図書館にいった。本があるところにしか用がない。本のことばかり考えている。また目が悪くなった気がする。 3/20(土) 天気:くもり 何…

日記 3/12-3/18

3/12(金) 天気:くもり自分が生きているという事も、死んだという事も、たったひとりの人にしか知られたくない。あるいは、誰にも知られたくない。 3/13(土) 天気:雨記録帳を読み返していた。島本理生の言葉にだいぶ救われたんだな、と思った。そういえば、…

日記 3/5-3/11

3/5(金) 天気:くもり精神(≒脳)がやられているのに託けて、実際にあった出来事を、無かったことにされる事がある。くそが。憶えているからな。舐めやがって。おまえの手口は詐欺や洗脳と同じだ。忘れる事も忘れない事も怖いと思ってしまう。繊細とか、もうそ…

日記 2/26-3/4

2/26(金) 天気:くもり忘れられる恨みであれば俺だってさっさと忘れていた。恨みなど抱かず生きているほうがよっぽど楽だし憂もないことは分かり切っている。ところが夜中に何度も刺されれば蚊にだって恨みを抱くのが人間ではないか。蚊がぶんぶん飛び回って…

日記 2/19-2/25

2/19(金) 天気:晴れ 怖い。 2/20(土) 天気:晴れ何もしたくない。 起きているのが辛く、寝ても悪い夢ばかり。 2/21(日) 天気:晴れ幸福を追いかけている間は、 おまえは幸福であり得るだけに成熟していない、 たとえ最愛のものがすべておまえのものになった…

日記 2/12-2/18

2/12(金) 天気:くもり一人の時は、まともな食事をとらない。そもそも、まともな食事とは何なのだろう?本当に、何なんだ?私には、まともという表象の実体がわからない。わかりたくもない。アンナ・カヴァン「氷」を読んだ。ずっと読みたいと思っていた作品…

日記 2/5-2/11

2/5(金) 天気:晴れまた図書館にいった。詩を2つ書いた。時計の秒針より、心臓の拍動の方が速い。 2/6(土) 天気:晴れリチャード・ブローティガン「西瓜糖の日々」を読んだ。島本理生とか、雛倉さりえの作品で出てきて(多分)、気になっていた作品なのだけど…

日記 1/29-2/4

1/29(金) 天気:晴れ本をまた、何冊か買った。倉橋由美子「大人のための残酷童話」。既存の童話のオマージュらしい。読むのが楽しみ。童話が好きだから。きょうで、バイトを辞めてちょうど一年が経った。辞めた日の夜に書いたブログが残っていて、読み返して…

日記 1/22-1/28

1/22(金) 天気:晴れ図書館にいった。受験シーズンの為か、相変わらず制服姿の中高生で犇めき合っていた。その視線をかいくぐるように物色し、面倒臭くなり、同じ人の本をまとめて3冊借りた。 1/23(土) 天気:雨いつぶりの雨だろう。雨が好きになったきっか…

日記 1/15-1/21

1/15(金) 天気:くもり皆川博子「夜のアポロン」読了。 1/16(土) 天気:晴れ無印のシングルベッドを組み立てていた。組み立てたが、自分のものではない。 1/17(日) 天気:くもり姫野カオルコ「変奏曲」読了。空腹感というのは、なぜこうも鬱陶しいのだろう。…

日記 1/8-1/14

1/8(金) 天気:くもり近くから工事音が聞こえてくる。振動が部屋に伝わる。まるで、家がひとつの生き物として、冬の祁寒に肩を聳やかして打ち震えるように。何かが解体されていく様子というのは、崩壊していく様子というのは、なぜ物憂いのだろう。 1/9(土) …

日記 1/1-1/7

1/1(金) 天気:晴れ夢を見た記憶はない。CDプレイヤーにイヤホンを繋いで、一巡しないまま眠った。初日の出も見なければ、初詣にもいかなかった。初詣には明日の朝いくらしい。朝は昔から苦手だ、勘弁してほしい。コレットの「青い麦」を読んだ。 1/2(土) 天…

不連続日記 12/25-12/31

12/25(金) 天気:晴れ自分と同じような境遇にいる人を見かけると、好意的な感情を抱かずにはいられなくなる。その機序は単純で、「ああ、自分だけじゃなかったんだな」という安心感から来るものだろう。ただ、従来の孤独感がすこしばかり希釈されるだけで、…

不連続日記 11/21-12/24

11/21(土) 天気:晴れ人から教えてもらったお酒を買って飲んでみた。スミノフというお酒で、甘くて飲みやすかった。ジーマというお酒も教えてもらった。サン・テグジュペリの「夜間飛行」を買った。 11/24(火) 天気:くもり大学時代の友人に会った。何をして…

詩も日記もあなたとの会話も、全部遺書だから

今年の誕生日の翌日からちまちまと日記を書いていますが、なんとか続いています。2ヶ月続きました。一行でもいいや、と思いながらやってるとそんなに難しくないです。死にたいとか、ずっと寝てたとか、そんな短文でもれっきとした生活の一部ですから。読み返…

私はここにいる

私には背景主義な一面があるが故に、目に見えてわかるもの、いわゆる結果や事実だけを手放しに評価することに抵抗がある。したくないというより、できないのである。目に見えない部分にこそ心根を揺さぶるものがある、それこそ無根拠で身勝手な憶測だが、私…

9/12 ー 9/14

9/12(土)天気:雨のち雲り眠剤のお陰で熟睡できた。何をしようにも気力がなく、横になっているうちに午前が終わる。横になっていたらいつのまにか眠っていた。仮眠のつもりが過眠になり、束の間の自己嫌悪。15時2分。雨上がりの空に烏の鳴き声が響いていた。…

21

21になりました。 去年20になったとき、そこまでの感動はありませんでした。そこまでというより、全然ありませんでした。 その癖、まだ20歳の気分でいます。きっと、その気分は抜けきらずに、ずっと、20歳の頃の自分にしがみついているでしょう。 大人にも子…

夏の終りのカルテット

二週間に一度だけ図書館を訪れています。 単純に本の貸出期限が二週間だからです。 こういう期限というものは往々にして鬱陶しかったり、人を焦らせたりしますが、そこにまた来てもいいという口実にもなるので悪くないですね。 もっとも、これが友人と交わす…

詮のないことでも

なんだか昔のことをどんどん忘れている気がする。昔のことというか、最近のことまでも。 高校の時のことをひとつ、思い出してみようか。 記憶が正しければ、高二の海外研修でニュージーランドに行き、帰国したタイミングでTwitterのアカウントを作った。校内…

詩を書いている理由

何を書くかより誰に伝えるか(あるいは誰に宛てるメッセージでもない)、同じこと、あるいは似たようなことを言う人がいるとき、対象が内容に先立つようであってほしくて、そうでないと解釈やニュアンスはおろか、その人のバッググラウンドまで潰されて無かっ…

5.24

お久しぶりです。明日、うちの県でもようやく宣言が解除されるようで嬉々と...は別にしていません。宣言が出される前と後で生活はなんら変わらなかったです。約2ヶ月間、何があったのか備忘録として思い出せるだけ書き残しておこうと思います。ーーーーーーーーーーーーー…

青い顔

青空文庫で間所紗織(まどころさおり)さんという方の「青い顔」というエッセイを読みました。冒頭に、"色は万国共通の言葉であり、どこの国へ行っても一目で理解し合えるものであると思っていました"、と書かれています。私はこれを「ある色を見たときに抱く表…

またね新宿

先日、新宿に行ってきました。予定といえば人と逢うことだけで、それ以外で個人的にどうしようとは特に考えていませんでした。例によって、Twitterで知り合った方とお逢いしてきました。こういうことを月に1回は少なくともしています。家では専ら、部屋で寝…

テレビとわたし

わたしはこの家族のなにを知っているんだろう。わたしはこの家という箱のなかで、一体どういう役割を担い果たしてきたんだろう。いまとなってはもう、遠い昔のことのようにおもえる。わたしは自分でも認めるほどのテレビっ子だった。毎日なにかしら楽しみに…